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肺がん

がんの治療 肺がん

肺がんの定義

気管支粘膜上皮細胞又は肺胞上皮細胞由来の悪性腫瘍

疫学

がんによる死亡のうち、肺がんは男性で第1位、女性では第3位。

好発年齢は60代~70代。高齢者の肺がんが増加傾向にある。

肺がんのうち、最も多いのは腺がんで肺がん全体の約50%を占める。その次に多いのは扁平上皮がんで約30%、その次は小細胞がんで約10%、大細胞がんを含むその他の肺がんが約10%となっている。

男女比では3~2:1で男性の割合が多い。

女性肺がん患者の約70%は腺癌である。

病期分類

TNM分類

※T:腫瘍の大きさや浸潤の程度

N:リンパ性行転移の有無

M:遠隔転移の有無

ⅠA期

T1 N0 M0

ⅠB期

T2 N0 M0

ⅡA期

T1 N1 M0

ⅡB期

T2 N1 M0

T3 N0 M0

ⅢA期

T3 N1 M0

T1~3 N2 M0

ⅢB期

AnyT N3 M0

T4 AnyN M0

Ⅳ期

AnyT AnyN M1

  • 手術適応は原則としてⅠA期~ⅢA期までである
  • リンパ節転移があると、腫瘍がどんなに小さくてもⅡ期以降の病期となる
  • 遠隔転移があると、常にⅣ期と評価される

病理組織学的分類

■1 腺がん

好発部位は末梢肺野。

喫煙との関係は必ずしも明らかになっていない。

胸水貯留を来しやすい。

脳・骨・肝臓などに血行性転移することが多い。

悪性度は小細胞がんの次に高い。

治療抵抗性が強い。特に、従来から抗がん剤が効きにくいとされている。

但し、イレッサをはじめ腺がんに奏功する分子標的薬が注目されている。

■2 扁平上皮がん

好発部位は肺門部。

喫煙との関係が強いとされている。

気管支内腔で増殖するため気管支を閉塞することが多い。その結果、無気肺や閉塞性肺炎を来しやすい。

リンパ行性転移が多い。

悪性度は腺がんの次に高い。

治療反応性は比較的良い。

■3 小細胞がん

好発部位は肺門部。

喫煙との関係が強いとされている。

進行が早く発見時には遠隔転移していることが多い。手術適応になることはほとんどない。

悪性度は最も高い。発見時に余命2~3ヶ月と宣告されることもある。

治療反応性は良く特に放射線治療や抗がん剤治療が最も効きやすいとされるが、進行が早いため予後は最も不良である。

■4 大細胞がん

好発部位は末梢肺野又は中間型

喫煙との関係が指摘されている。

消化管への転移が多く、がん性イレウスを合併することもある。

治療抵抗性あり。

主な腫瘍マーカー

  • 腺がん CEA SLX
  • 扁平上皮がん SCC CYFRA
  • 小細胞がん NSE ProGRP

治療

小細胞がん(SCLC)と非小細胞がん(NSCLC)で治療方針が区別される。

小細胞がんでは放射線治療と抗がん剤などの化学療法が中心となる。原則として手術適応はない。放射線治療では、脳転移に対する予防的全脳照射がなされることもある。

非小細胞がんでは、手術適応があれば手術が第一選択となる。術式は再発予防のため肺葉切除か片肺全摘が基本となっており、肺門や縦隔などの所属リンパ節の郭清も行う。手術適応がない場合、放射線治療と化学療法が適応となる。

生存率

  • 非小細胞がん全体の5年生存率は約40%である。
  • 非小細胞がんの根治手術後の5年生存率は、Ⅰ期約70%、Ⅱ期約50%、ⅢA期約25%である。
  • 小細胞がんでは限局性病変でも3年生存率が約20%で、広汎性病変だと10%以下となる。

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