【癌(がん)の種類】肝がん | 医療事故 医療過誤 / 弁護士法人ALG&Associates

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肝がん

がんの治療 肝がん

肝がんの定義

肝がんとは、一般的には肝細胞がんをさす。

肝細胞がんは、原発性肝がんの約94%を占め、肝内胆管がん(胆管細胞がん)は約4%にすぎない。

疫学

  • 男性ではがん全体の約7.4%、女性では3.2%である。
  • 好発年齢は60歳代。
  • 肝細胞がんの原因としては、C型肝炎ウィルスが約70%を占める。
  • また、約74.7%には肝硬変を認める。

病期分類

TNM分類による。

StageⅠ、Ⅱ、Ⅲ、ⅣA、ⅣBに分類される。

病理組織学的分類

  • 肝がんの約94%が肝細胞がん。
  • 肝がんの約4%は肝内胆管がん。

肝細胞がんの病態生理と機序

  • 肝硬変は高い確率で肝細胞がんを合併するので、前がん状態と言える。
  • ウィルスは、慢性肝炎と肝硬変を経て肝細胞がんを合併する。
  • B型肝炎ウィルスのキャリアは、肝細胞がんの発症頻度が高い。
  • C型肝炎ウィルスのキャリアは、肝細胞がんの発症頻度が高い。
  • アルコールは免疫応答を抑制するので、発がんを促進する。

主な腫瘍マーカー

  • α-フェトプロテイン
    感度は比較的高いが特異度はやや低い。
  • AFPレクチン分画
    感度は低いが特異度は高い。
  • PIVKA-Ⅱ
    感度は低いが特異度(特に肝細胞がん)は極めて高い。

治療

■1 外科治療(肝切除)

  • 適応の有無は、腫瘍の大きさ(5㎝以下)、腫瘍が一葉に限局するか否か、皮膜の有無、脈管侵襲(特に大きな血管)、肝硬変の程度、年齢と全身状態で決められる。
  • 肝硬変は肝切除の絶対禁忌ではないが、術中。術後の死亡も少なくない。
  • 3年生存率は、30%~40%程度である。

■2 外科治療(肝移植)

  • 進行がん(Child分類のgrade B、C)が適応となる。
  • 5㎝超の腫瘍では、再発リスクが高いので肝移植には適さない。
  • 適応は、5㎝以下、又は3㎝以下で腫瘍が3個以内。

■3 経動脈塞栓

  • 大腿動脈と腹腔動脈を介した肝動脈のカテーテル注によって塞栓を起こし、腫瘍に対する血液供給を遮断して壊死させる。
  • 副作用として、痛み、発熱、吐き気、脳症、腹水などがある。

■4 経皮的エタノール注入

  • 適応は、腫瘍が5㎝以下で腫瘍の数が3個以下。
  • 無水アルコールの注入が超音波又はCTガイダンス下に経皮的に行われる。

■5 経皮的マイクロ波凝固療法

  • 腫瘍が小さく、高分化がんの場合に適応となる。

■6 ラジオ波焼灼療法

  • 超音波又はCTガイド下で、腫瘍に細い電極を注入してラジオ波を通電することで発生する熱で腫瘍を壊死させる。
  • 波長の短いマイクロ波よりも広い範囲を焼灼できる。

■7 放射線治療

  • 肝細胞がんは、放射線治療には感受性がない。

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