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脳腫瘍

脳腫瘍

脳腫瘍の定義

脳、くも膜、硬膜などの頭蓋内の組織に発生する腫瘍

疫学

脳腫瘍の発生頻度は、8人~10人/人口10万人程度なので、せいぜい0.01%程度である。

髄膜腫 25.8%

神経膠腫(グリオーマ:星細胞腫、膠芽腫など) 25.3%

下垂体腺腫 17.3%

神経鞘腫 10.8%

その他

病期分類

WTO分類

Grade1 増殖能力が低い腫瘍。外科的切除で治癒可能

Grade2 浸潤性はあるが増殖能力は低い。通常は5年以上の生存可能

Grade3 悪性所見を示す。通常2~3年の生存は可能

Grade4 悪性度が高い。急速に進行する。特に、膠芽腫では通常1年以内に死亡

病理組織学的分類

■1 神経膠腫(グリオーマ)

1 星細胞腫(広義)
  • 星細胞腫(狭義):grade2
  • 退形成性星細胞腫:grade3
  • 膠芽腫:grade4 ・髄芽腫:5年生存率は70%~80%
2 乏突起腫

予後は星細胞腫(狭義)よりも良好でgrade3でも5年生存率が70%~80%に達する。

3 上衣腫 ・小児に多い

5年生存率は50%~65%

■2 脳神経・脊髄神経腫瘍

1 神経鞘腫

2 神経線維腫

■3 髄膜腫

  • 成人女性に好発
  • ほとんどが良性でgrade1に該当する。
  • 予後は良好。腫瘍が完全摘出されれば再発はない。

■4 その他

  • 血管芽腫
  • 胚細胞腫
  • 奇形腫など

治療

1 外科切除

  • 一般的には髄膜腫、奇形腫、下垂体腺腫などで適応がある。

2 放射線治療

  • 正常な脳組織は比較的放射線に対する耐性があるので、放射線治療に対する感受性が高い性質の脳腫瘍に対しては、50~60Gyの分割照射が一般的である。
  • 膠芽腫や髄膜腫は放射線治療に対する感受性が低い。

3 化学療法

  • 抗がん剤が血液脳関門を通過しにくいため、一般的ではない。
  • 膠芽腫では、テモゾロイドが使用される。

生存率

  • 髄芽腫の5年生存率は70%~80%
  • 上衣腫の5年生存率は50%~65%
  • 星細胞腫(狭義)の5年生存率は60%~70%
  • 退形成性星細胞腫の5年生存率は23%

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