【具体例】微弱陣痛と陣痛促進剤の投与 | 医療事故 医療過誤 / 弁護士法人ALG&Associates

メニュー(タッチして展開)

微弱陣痛と陣痛促進剤の投与

微弱陣痛と陣痛促進剤の投与

微弱陣痛とは

微弱陣痛とは、陣痛発作の回数と規則性、持続時間、子宮収縮の強さのいずれか又は全てが不十分で、結果として分娩が進行せずに分娩遷延(初産婦で30時間、経産婦で15時間経過しても出産に至らない場合)となる場合をいいます。

陣痛促進と子宮収縮剤の投与

分娩遷延の場合、対応策として、子宮収縮剤を投与して人工的に陣痛を促進させることがあります。

子宮収縮剤(プロスタグランジン、オキシトシン等)の大量投与や他剤併用は危険であり、投与に当たっては、過強陣痛や、強直性子宮収縮による胎児仮死や子宮破裂、羊水塞栓等の惹起の危険性を十分に考慮したうえで、行われなければなりません。

また、投与後も、分娩監視装置を使用し、胎児の心音や子宮収縮の状態を十分に監視する他、投与に際しても、短時間での大量投与にならないよう、少量からの点滴により投与を行い陣痛の状況に応じて量を加減するといった配慮も必要になります。

インフォームドコンセント

なお陣痛促進剤の上記のような危険性に鑑みれば、投与は、インフォームドコンセントを得たうえで行うべきことは言うまでもありません。

判例

実際、陣痛促進剤の投与により、妊婦の子宮が破裂して胎児が死亡した事案では、病院側に責任が認められている他(大分地裁平成9年2月24日判決)、陣痛促進剤の投与で過強陣痛が生じ胎児仮死に陥った事例についても、医師が分娩監視義務を怠った点に過失があるとして病院側に責任が認められた事案(神戸地裁尼崎支部平成15年9月30日判決)等があります。

妊娠具体例

微弱陣痛と陣痛促進剤の投与 胎児が骨盤位の場合の分娩と… 鉗子分娩の手技と医療過誤 常位胎盤早期剥離と胎児の死亡 羊水塞栓症を原因とするDICと… 帝王切開術後の出血性ショック… 出産後の問題である「核黄疸」

医療事故解決相談メニュー